laravelが使用可能なレンタルサーバー(VPS)おすすめ5選を徹底比較

laravelが使用可能なレンタルサーバー(VPS)おすすめ5選を徹底比較

laravelを使ったサイト作りにチャレンジしてみようと考えている人の中には、自分でサーバーを構築すべきなのか、レンタルサーバーでも事足りるのか、判断に迷っている人がいるかもしれません。

laravelはレンタルサーバーでもちゃんと動くのか、インストールは正しくできるのか、いろいろと懸念点があります。

先に結論からお伝えすると、基本的にlaravelはレンタルサーバーでも、しっかり動くのでご安心ください。

本記事では、laravelとレンタルサーバーについて、詳細を説明しています。

目次

laravelとは

laravelは、PHPにてWeb開発する時に用いられるフレームワークです。PHPで開発を行う際に、使いやすく多機能なLaravelを使うと効率よく開発を進めることができます。

Laravelは、マイクロソフトのNET開発に携わっていたTaylor Otwell氏によって開発されました。2011年6月のリリースから現在に至るまで細かくアップデートされ続けています。

大規模開発向けのSymphonyというPHPフレームワークを土台にして、他のフレームワークも参考にして開発されているため、他のフレームワークに馴染みがある人でも使いやすいです。

フレームワークの習得そのものも比較的簡単なため人気も上々です。
PHPフレームワークとしては後発ですが、それまでシェアトップだったCakePHPに代わって2019年以降はLaravel がトップになっています。

現在では世界でもっとも利用されているPHPフレームワークです。

laravelをデプロイ可能なサーバーの種類

laravelをデプロイできるサーバーをいくつかピックアップしました。

PaaS(Platform as a Service)

PaaS(Platform as a Service)は、クラウド上にあるプラットフォームが利用できるサービスの一つです。大規模なデータセンターにアプリケーションを動かすためのネットワーク・サーバーシステムやOSミドルウェアなどのプラットフォームが用意されており、企業やユーザーがプラットフォーム上で開発を行います。

PaaSの代表的な例は、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなどです。

アプリケーションエンジニアは開発環境をゼロから構築せずにプログラミングなどの業務に集中できます。

Microsoft Azureの「WordPress」はWebサイト構築の際のCMSと呼ばれるアプリケーションですが、すでにAzureに搭載されている機能なのでサービスを契約するともWordPressが利用できます。

Azure環境内でWordPressをインストールして、Webアプリケーションの開発ができる、というわけです。

IaaS(Infrastructure as a Service)

Iaasはクラウド上にあるネットワークやサーバーなどのコンピューティングリソースを利用するサービスです。

従来までは自社で構築する必要があったITシステムですが、クラウドサービスを使うことによって必要なときに必要な分だけを利用できるようになりました。

IaaSのメリットは、経年劣化にともなうハードウェアの交換を自社で行う必要がない点にあります。メンテナンスやセキュリティはクラウド事業者が対応してくれます。

物理的なハードウェアを持つ必要がないため、電気料金や保管する際の設備や施設などのランニングコストもかかりません。

デメリットは自社の業務用にカスタマイズしにくい点です。クラウドサービスは共用して利用するため、ある程度の制約があります。

制約のデメリットを解消したい場合は、自社にサーバーを設置するオンプレミス環境とクラウドサービスの併用が効果的です。

VPS(仮想専用サーバー)

VPSとは、Virtual Private Serverの略称で、日本語では仮想専用サーバーと呼ばれています。具体的には仮想化技術を利用して1台の物理サーバー上にいくつかの仮想サーバーを構築し、ユーザーごとに割り当てて提供するサービスです。

VPSは1台の物理サーバーを複数のユーザーで共有するマルチテナント型のサービスです。レンタルサーバーと似ていますが、レンタルサーバーはあらかじめ用意された環境のなかで自由にアプリケーションを動かすことを前提としており、OSやミドルウェアを自由にカスタマイズできません。

VPSは、ユーザーごとに独立した仮想サーバーがそのまま提供されます。好みのOSを選んで自由にインストールできるため、レンタルサーバーよりもカスタマイズの自由度は高めです。

専用サーバー

専用サーバーとは、一つのサーバーをユーザーが独占して利用できるサービスのことをいいます。レンタルサーバーのサービスは共用サーバーと専用サーバーの2つに分けられます。共用サーバーは複数のユーザーが一つのサーバーを使うため、利用できる容量や機能に制限があり、自由に使えません。サーバーの運用管理はサーバーの運営会社がおこないます。

一方で、専用サーバーはユーザーがサーバーを専有して利用できるため、利用できるメモリやストレージの容量は大きく、カスタマイズ性も高い点が特徴的です。

注文住宅と賃貸の集合住宅をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。

レンタルサーバーでlaravelを使用できるのか

レンタルサーバーでもlaravelを使用することは可能です。laravelはPHPで構成されており、PHPはどのサーバーでも動くため、laravelが多くのサーバーで利用できるというわけです。

サーバーすべてを専有できる専用サーバーや、サーバー内に仮想環境を構築するVPSを使う方法です。

利用する時は、サーバーにlaravelをインストールします。

レンタルサーバーとクラウド・VPSサーバーの違い

レンタルサーバーとクラウドサーバー、VPSの違いを詳しく説明します。

レンタルサーバー(共用サーバー)とは

共用サーバーとは、1台のサーバーを複数のユーザーで共有して使用するサービスのことをいいます。アパートやマンションを一つのサーバーとして、不特定多数のユーザーが入居者とイメージするとわかりやすいです。

一般的に多くのレンタルサーバーは共用サーバーとして提供されています。

共用サーバーの最大のメリットは料金が安い点です。みんなでサーバーを共有して利用するために、月額料金や初期費用を安く抑えられます。

小規模運営向けのサーバーでは、月額数百円程度で運営できるほどです。長い間サーバーを使うことを考えると、ランニングコストを抑えられる点は、うれしい限りです。

申し込みからサービス利用開始までの時間が短いため、早めにサイト公開したい人にもおすすめです。

必要なメンテナンスはレンタルサーバーの運営会社が受け持ってくれるため、専門知識は不要です。

クラウド・VPSサーバーとは

VPSとクラウドサーバーは、仮想化技術を用いて仮想サーバーを提供するサービスです。

VPSは一つの契約に対して、専用サーバーと同等の機能を持った仮想サーバーを提供しています。

クラウドサーバーは、一つの契約にたいして、複数の仮想サーバーを契約することもできます。

それぞれの特徴を一覧表にまとめました。

クラウドVPS
料金制度多くが従量制月額固定料金
初期費用無料が多い無料が多い
カスタマイズ性高い低い
仮想サーバー台数複数契約もできる1台のみ
リソースの増減増減は自由契約のやり直しが必要
リソース自由度は高いあらかじめ決まったプランから選択する

クラウドサーバーは拡張性は高いものの、VPSに比べると月額料金はやや割高です。用途にぴったりのサーバーを選びましょう。

laravelが使えるレンタルサーバー(VPS)比較一覧表

laravelが使えるレンタルサーバーを一覧表にまとめて比較してみました。

Xserver VPSConoHa VPSシン・VPSさくらのVPS
初期費用無料無料無料無料
月額料金2GB:830円〜
4GB:1,700円〜
8GB:3,201円〜
512MB:296円〜
2GB:517円〜
4GB:1,065円〜
512MB:620円〜
2GB:1,530円〜
4GB:3,091円〜
512MB:641円〜
2GB:1,795円〜
4GB:3,630円〜
アプリケーションのテンプレート・Node.js
・Django
・Laravelなど
・Node.js
・Ruby on Rails
・Laravelなど
・Node.js
・Django
・Laravelなど
・WordPress
・KUSANAGI
・Dockerなど
OSテンプレート・AlmaLinux
・Arch Linux
・CentOSなど
・CentOS
・Oracle Linux
・Ubuntuなど
・AlmaLinux
・Arch Linux
・CentOSなど
・CentOS
・AlmaLinux
・ubuntuなど
メモリ2GB〜512MB〜512MB〜512MB〜
CPU3コア〜1コア〜1コア〜1コア〜
SSD50GB〜30GB〜30GB〜25GB

次項にて各レンタルサーバーの詳細を説明します。

laravelが使用可能なレンタルサーバー(VPS)おすすめ5選

laravelが使用可能なレンタルサーバーを5つ紹介します。

Xserver VPS

Xserver VPS
2GBプラン4GBプラン8GBプラン16GBプラン32GBプラン64GBプラン
1か月1,150円2,200円4,400円9,750円22,100円44,200円
12か月900円1,800円3,600円7,800円19,500円39,000円
24か月870円1,750円3,400円7,500円19,000円38,500円
36か月830円1,700円3,201円7,200円18,500円38,000円
2GBプラン4GBプラン8GBプラン16GBプラン32GBプラン64GBプラン
メモリ2GB4GB8GB16GB32GB64GB
CPU3コア4コア6コア8コア12コア24コア
SSD50GB100GB100GB100GB100GB100GB

Xserver VPSは、国内シェアNO1に君臨し続けるXserver が手掛けるVPSサーバーです。36か月もの長期契約を選択すると、CPU3コア、メモリ2GBの環境を月額830円からレンタルできます。

CPUは第3世代のAMD EPYC、ストレージはNYMeです。スペックは数あるレンタルサーバーの中でもトップクラスといっても良いでしょう。

  • Node.jsテンプレートが用意されている
  • 高水準なVPSを月額830円から利用できる
  • サーバーの管理者権限が付与されている
  • サーバー作成と同時にNode.jsを利用できる

業界最高水準のVPS環境を1,000円未満の月額料金で利用できる点は、Xserver VPSの強みのひとつです。

また、Xserver VPSには複数のOSイメージやアプリケーションのイメージも用意されています。

OSのイメージやアプリケーションイメージを選ぶとサーバーの構築と同じくインストールされるため、laravelの導入もそれほど難しくありません。

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ConoHa VPS

ConoHa VPS
512MBプラン1GBプラン2GBプラン4GBプラン8GBプラン
1か月460円763円1,144円2,189円4,389円
3か月400円666円1,035円1,987円3,981円
6か月347円565円672円1,289円2,583円
12か月321円524円579円1,164円2,334円
24か月310円506円560円1,132円2,204円
36か月296円483円493円1,015円1,915円
512MBプラン1GBプラン2GBプラン4GBプラン8GBプラン
メモリ512MB1GB2GB4GB8GB
CPU1コア2コア3コア4コア5コア
SSD30GB100GB100GB100GB100GB

ConoHa VPSは、国内最速の通信速度をアピールポイントとするConoHaWINGが提供しているVPSサービスです。

豊富なテンプレートイメージと高速SSDの力によって、今からでもすぐに利用できるサーバーが作成できます。

長期利用になればなるほど、月額料金もお得になります。最安では、初期費用無料、月額料金296円です。

ConoHa VPSは、日本マーケティングリサーチ機構による調査にて、「ITエンジニアが使いたいVPS」「WordPress「KUSANAGI」利用者満足度」「Minecraftマルチプレイ利用者満足度」の3部門において1位を獲得しました。

  • OSやアプリケーションの設定が用意
  • シンプルなUIが操作しやすい
  • SSDが高速
  • 初期費用が無料

ユーザーの口コミだけでなく、外部からの評価機関からも正当に評価されている実績があります。

サーバー追加の際に、サービスにぴったりのテンプレートを選ぶことによって、サーバーの作成とOSのインストール、アプリケーションサーバーの構築が完成します。PaaSのようなイメージで利用してもそれほど大きな違和感は感じないでしょう。

Webアプリケーションを公開するまでの設定は必要になるため、サーバー構築のノウハウがあって、Webアプリケーションを公開したい、という人におすすめのサーバーです。

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シン・VPS

シン・VPS
512MBプラン1GBプラン2GBプラン4GBプラン8GBプラン16GBプラン32GBプラン
1か月900円1,150円1,850円3,600円7,200円14,400円23,800円
12か月700円900円1,600円3,201円6,400円12,800円25,600円
24か月660円860円1,570円3,150円6,200円12,400円24,800円
36か月620円820円1,530円3,091円6,000円12,001円24,000円
512MBプラン1GBプラン2GBプラン4GBプラン8GBプラン16GBプラン32GBプラン
メモリ512MB1GB2GB4GB8GB16GB32GB
CPU1コア2コア3コア4コア6コア8コア12コア
SSD30GB100GB150GB200GB400GB800GB1600GB

シン・VPSには小規模環境から大規模環境まで柔軟に対応するために、数多くのプランが用意されています。

50種類を超えるOS・アプリイメージが用意されており、インストールも簡単です。

最安月額620円のプランから、高スペックのディスク容量1600GB、CPU12コア、メモリ容量32GBまで幅広く網羅されており、いろいろな使い方にもマッチします。

  • 最安月額620円から利用できる
  • 他社のCPUよりも4.2倍性能が高い
  • 50種類以上のOSやアプリイメージがある
  • 全プランにNVMe SSDが搭載されている

シン・VPSには、すべてのプランでNVMe SSDが搭載されています。基本的なCPU性能が他社よりも高いため、最安プランでもハイスペックな環境でWebサービス開発が可能です。

必要にあわせてワンクリックでサーバー環境のスケールアップも可能で、Webサイトの規模に合わせてスペックを上げられる強みはシン・VPSならではのものです。

シン・VPSは、ハイスペックな環境を低価格で利用したい人におすすめできます。

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さくらのVPS

さくらのVPS
512MBプラン1GBプラン2GBプラン4GBプラン
1か月643円〜880円〜1,738円3,520円
12か月(大阪)616円858円1,694円3,429円
12か月(東京)641円908円1,795円3,630円
12か月(石狩)590円807円1,594円3,227円
512MBプラン1GBプラン2GBプラン4GBプラン
メモリ512MB1GB2GB4GB
CPU1コア2コア3コア4コア
SSD25GB50GB100GB200GB

さくらのVPSは、1996年からインターネット通信のインフラを提供し続けてきたさくらインターネットが運営する仮想専用サーバーです。運用期間の長さは信頼性を裏付けといっても過言ではありません。

基本的にはVPSサービスの提供をしていますが、CPUメモリやハードディスクなどのハードウェアを管理することなく利用できるサービスということもあり、Iaasとして利用してもそれほど違和感はありません。

料金は月額固定料金です。被初期費用0円で最安月額643円でスタートできる強みは強力なアピールポイントの一つです。気軽に借りてお試し運用することもできます。

  • 長い運営実績は信用の証
  • 月額固定料金のため安心して利用できる
  • メールサポートが手厚い
  • 3つの拠点からプランが選択できる

さくらのVPSを使いこなすには、Webアプリケーションを公開するための設定をしなければいけません。laravelを使うには最低限のサーバー知識がほしいところです。

サーバーのスペックが足りなくなった場合、スケールアップ機能を使って上位プランへ変更できます。データセンターの拠点は石狩、大阪、東京の3拠点です。お試し期間は2週間ついていますので、まずは気軽に利用してみるのも良い選択です。

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AWS

AWS

AWS(Amazon Web Service)は、Amazonの提供によるクラウドサーバー環境です。ビジネスユースでの利用がほとんどで、多くの情報が発信されていることもあり、検討の際にはある程度自分で情報を集めることもできます。

従量課金制ということもあって、スケールアップのたびに料金が高くなってしまう点は、デメリットの一つです。

  • 柔軟な設定に対応でき、拡張性も高い
  • ビジネスユースの利用にぴったり
  • インフラがしっかりしているので安心して利用できる
  • 初期費用は無料

アクセス数や料金を確認しながらスケールアップのタイミングを見極めたり、料金上限の通知アラートを設定したりする必要があるため、運用にはやや手間がかかります。

全般的に上級者向けのサービスです。ちょっとした利用には向いていません。

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laravelが使用可能なレンタルサーバーまとめ

laravelはレンタルサーバーでも十分に動きますのでご安心ください。

レンタルサーバーの場合、Root権限がない事がデメリットですが、VPSではRoot権限は付与されていますので、利用にあたって困ることはないでしょう。

用途にぴったりのVPSを使って、不足のないサーバー運用を心がけましょう。

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