「VPSが多くてどれを選べばいいのかわからない」
「VPSを利用するメリット・デメリットについて理解したい」
これからVPSの利用を検討している方は、このような悩みを持っているのではないでしょうか。
1台の物理サーバー上に複数の仮想サーバーを構築できるVPSは、カスタマイズ性に優れていてコストパフォーマンスにも優れています。
しかし、国内には数多くのVPSが展開されているため、自分に合ったものを見つけることは難しいです。
当記事では、代表的なVPSおすすめ7選を徹底比較し、利用するメリット・デメリットまで詳しく解説します。
自分に合ったVPSが見つかるので、ぜひ参考にご覧ください。
- 人気の国内VPSおすすめ7選
- VPS選びの重要ポイント
- VPSのメリット・デメリット
- VPSを導入する方法
おすすめランキングに移動します
おすすめの国内VPS比較表一覧
こちらでは、当記事で紹介するVPSを下記に比較表としてまとめました。
料金やスペックなどを比較しながら最適なVPSを見つけられるため、ぜひチェックしてください。
ConoHa VPS | XserverVPS | さくらのVPS | シンVPS | KAGOYA Cloud VPS | ミライサーバー | お名前.com VPS | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 751円〜8,083円 | 830円〜44,200円 | 643円〜30,800円 | 620円〜24,000円 | 968円〜20,768円 | 605円〜59,730円 | 985円〜16,636円 |
メモリ | 512MB〜64GB | 2GB〜64GB | 512MB〜32G | 512MB〜32GB | 1GB〜32GB | 1GB〜64GB | 1GB〜16GB |
CPU | 1〜24コア | 3〜24コア | 1〜10コア | 1コア〜12コア | 2〜10コア | 2〜12コア | 2〜10コア |
SSD容量 | 30GB〜100GB | 50GB〜100GB | 25GB〜1.6TB | 30GB〜1,600GB | 25GB〜1.6TB | 70GB〜1.8TB | 100GB〜1TB |
お試し期間 | なし | なし | 2週間 | なし | 14日間 | 2週間 | なし |
サポート内容 | 電話、チャット、メール | 電話、チャット、メール | 電話、メール | 電話、チャット、メール | 電話、メール | 電話、メール | 電話、チャット、メール |
キャンペーン | あり | あり | なし | あり | なし | なし | なし |
公式サイト | https://www.conoha.jp/vps/ | https://vps.xserver.ne.jp/ | https://vps.sakura.ad.jp/ | https://www.shin-vps.jp/ | https://www.kagoya.jp/vps/ | https://www.miraiserver.ne.jp/ | https://www.onamae.com/server/vps/ |
上記比較表からわかる通り、VPSによって料金やスペックは大きく異なります。
安さを重視するならさくらのVPSやシンVPSが最適ですが、スペック面は少し劣ります。
安定したスペックを重視するなら、ConoHa VPSもしくはXserverVPSの利用がおすすめです。
利用者によって重視すべきポイントは異なるため、それぞれの強みを理解した上で利用すべきVPSを決定するようにしましょう。
高性能・人気の国内VPSおすすめ7選
こちらでは、最新・人気のVPSおすすめ7選を紹介します。
それぞれ詳細や特徴について説明するので、ぜひ自分の求めるVPSを見つけてください。
ConoHa VPS
ConoHa VPSは、GMOインターネットグループ株式会社が提供しているVPSです。
登録者数70万人を突破しており、VPSのなかでもとくに人気が高いです。
豊富なテンプレートが用意されているため、サーバー作成と同時にOSのインストール・アプリケーションサーバーの構築ができます。
「まとめトク」と「時間課金」の2種類の料金タイプがあり、契約期間が長くなるほど割引率は高くなります。
自動バックアップ機能も搭載されているので、操作ミスやデータ削除などがあっても復元可能です。
定期的に割引キャンペーンも実施されており、お得に利用できるVPSとなっています。
高い人気と使いやすさを求めるなら、ConoHa VPSの利用がおすすめです。
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額費用 | 751円〜8,083円 |
データ転送量 | 無制限 |
メモリ | 512MB〜64GB |
CPU | 1〜24コア |
SSD容量 | 30GB〜100GB |
OS | CentOS/Oracle Linux/Ubuntu/Debian/FreeBSD/Fedora/openSUSE/ Arch Linux/NetBSD/OpenBSD/AlmaLinux/Rocky Linux/MIRACLE LINUX |
最低利用期間 | 1時間 |
お試し期間 | なし |
サポート内容 | 電話、チャット、メール |
キャンペーン | あり |
公式サイト | https://www.conoha.jp/vps/ |
\24時間365日で電話サポートに対応/
公式サイトで情報をチェックする
XServerVPS
XServerVPSは、エックスサーバー株式会社が提供しているVPSです。
性能とコスパの良さが特徴となっており、多くのユーザーから人気があります。
他社VPSに比べてCPU処理性能も速く、WordPressやゲーム、SNSなど幅広い用途で使用できます。
60種類以上のOS・アプリイメージを用意しているため、プログラミングの学習やビジネスなどに利用可能です。
利用の流れもわかりやすく、XServerアカウントを取得、VPS申し込み、お支払いの3ステップとなっています。
性能とコスパのバランスが取れたVPSを求めるなら、XServerVPSの利用がおすすめです。
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額費用 | 830円〜44,200円 |
データ転送量 | 無制限 |
メモリ | 2GB〜64GB |
CPU | 3〜24コア |
SSD容量 | 50GB〜100GB |
OS | AlmaLinux/Arch Linux/CentOS/Debian/Fedora/ openSUSE Leap/Oracle Linux/Arch Linux/Rocky Linux/Ubuntu |
最低利用期間 | 1ヶ月 |
お試し期間 | なし |
サポート内容 | 電話、チャット、メール |
キャンペーン | あり |
公式サイト | https://vps.xserver.ne.jp/ |
\今なら初回の利用料金が実質半額!/
公式サイトで情報をチェックする
XSever VPSの評判・口コミを見る
さくらのVPS
さくらのVPSは、株式会社アットシステムが提供しているVPSです。
安定・高速・低価格の3点が特徴となっており、利用規模に合わせていつでも拡張できます。
シンプルなコントロールパネルなので、IT初心者の方でも簡単に使いこなせます。
使用用途に合わせてセットアップされたサーバーをすぐに購入でき、簡単にはじめることが可能です。
低価格ながら全プランにSSDが搭載されているため、スピーディな処理速度を期待できます。
サーバーはすべて国内のデータセンターに収容されており、専門の技術者が24時間365日サーバー状況を監視している点も魅力です。
初心者でも使いこなしやすいVPSを求めるなら、さくらのVPSの利用がおすすめです。
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額費用 | 643円〜30,800円 |
データ転送量 | 無制限 |
メモリ | 512MB〜32G |
CPU | 1〜10コア |
SSD容量 | 25GB〜1.6TB |
OS | CentOS 7/CentOS Stream 8/CentOS Stream 9/AlmaLinux 8/AlmaLinux 9/Rocky Linux 8/ Rocky Linux 9/Ubuntu 18.04/Ubuntu 20.04/Ubuntu 22.04/KUSANAGI 8/KUSANAGI 9/ |
最低利用期間 | 3ヶ月 |
お試し期間 | 2週間 |
サポート内容 | 電話、メール |
キャンペーン | なし |
公式サイト | https://vps.sakura.ad.jp/ |
\初回割引キャンペーン実施中/
公式サイトで情報をチェックする
シンVPS
シンVPSは、シンクラウド株式会社が提供しているVPSです。
他社SSDよりも約5.7倍高速なオールNVMe SSDを最大1.6TB搭載しており、処理性能の速さが特徴です。
50以上の豊富なアプリイメージやストレージを増設できるオプションなどが用意されているため、利用環境に合わせて最適な環境構築ができます。
ストレージ容量は100GB単位で増設できるので、大容量な環境が必要なときにも便利です。
サーバーのスペックが足りていない場合、ワンクリックで簡単に上位プランへ変更できます。
メールサポートは24時間365日対応しているので、トラブルや悩みがあったときはすぐに解決することが可能です。
処理性能の高さを重視するなら、シンVPSの利用がおすすめです。
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額費用 | 620円〜24,000円 |
データ転送量 | 無制限 |
メモリ | 512MB〜32GB |
CPU | 1コア〜12コア |
SSD容量 | 30GB〜1,600GB |
OS | AlmaLinux/Arch Linux/CentOS/Debian/Fedora openSUSE Leap/Oracle Linux/Rocky Linux/Ubuntu |
最低利用期間 | 3ヶ月 |
お試し期間 | なし |
サポート内容 | 電話、チャット、メール |
キャンペーン | あり |
公式サイト | https://www.shin-vps.jp/ |
\シン世代のVPSサービス/
公式サイトで情報をチェックする
KAGOYA Cloud VPS
KAGOYA Cloud VPSは、カゴヤ・ジャパン株式会社が提供しているVPSです。
直感的で使いやすいコントロールパネルが用意されているため、IT初心者でも簡単に設定できます。
コントロールパネルからOSテンプレートとアプリケーションを選択すれば、希望環境の構築が可能です。
ローカルネットワークを使った複数台構成にも対応でき、サーバー間の安全な通信を実現します。
ファイアウォール設定をテンプレート化して作成することもできるので、簡単にサーバーのセキュリティ設定ができます。
オプション設定により、IPアドレスの追加や独自ドメインの取得が簡単にできる点も魅力です。
コスパに優れていて使いやすいVPSを求めるなら、KAGOYA Cloud VPSの利用がおすすめです。
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額費用 | 968円〜20,768円 |
データ転送量 | 無制限 |
メモリ | 1GB〜32GB |
CPU | 2〜10コア |
SSD容量 | 25GB〜1.6TB |
OS | AlmaLinux 9/AlmaLinux 8/CentOS Stream 9/CentOS Stream 8/CentOS 7 Ubuntu 22.04/Ubuntu 20.04/Ubuntu 18.04/Rocky Linux 8 MIRACLE LINUX 8/KUSANAGI 9/KUSANAGI 8 |
最低利用期間 | なし |
お試し期間 | 14日間 |
サポート内容 | 電話、メール |
キャンペーン | なし |
公式サイト | https://www.kagoya.jp/vps/ |
\1日から利用できるVPS/
公式サイトで情報をチェックする
ミライサーバー
ミライサーバーは、アシストアップ株式会社が提供しているVPSです。
月額605円から利用でき、全プランSSD搭載でコストパフォーマンスに優れています。
他社VPSに比べて安価な料金設定となっているため、費用をおさえたい方でも手軽に利用できます。
メモリ完全保証サービスも実施しており、メモリに十分な空き容量が確保されるように設定可能です。
必要に応じて迅速なスケールアップができるので、プラン変更がしやすくなっています。
ファイアウォールによるアクセスの制限によって、セキュリティ管理体制を整えている点も特徴です。
月額料金が安く高性能なVPSを求めるなら、ミライサーバーの利用がおすすめです。
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額費用 | 605円〜59,730円 |
データ転送量 | 無制限 |
メモリ | 1GB〜64GB |
CPU | 2〜12コア |
SSD容量 | 70GB〜1.8TB |
OS | CentOS/CentOS Stream/Debian/Ubuntu/AlmaLinux/ Rocky Linux/FreeBSD/Fedora/KUSANAGI(CentOS 7) |
最低利用期間 | なし |
お試し期間 | なし |
サポート内容 | 電話、メール |
キャンペーン | なし |
公式サイト | https://www.miraiserver.ne.jp/ |
\月額605円から利用可能/
公式サイトで情報をチェックする
お名前.com VPS
お名前.com VPSは、GMOインターネットグループ株式会社が提供しているVPSです。
仮想化技術「KVM」を採用することにより、完全仮想化と準仮想化の両方式に対応しています。
完全仮想化と準仮想化は、コントロールパネルから簡単に切り替えが可能です。
申し込みから最短10分で利用できるため、手間をかけずはじめられます。
無料で使えるスナップショット機能を実装しており、設定変更やバージョンアップ直前の状態を保存できます。
24時間365日のサポート体制を用意しているので、電話・メール・チャットから問い合わせ可能です。
初めてVPSを利用するなら、お名前.com VPSの利用がおすすめです。
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額費用 | 985円〜16,636円 |
データ転送量 | 無制限 |
メモリ | 1GB〜16GB |
CPU | 2〜10コア |
SSD容量 | 100GB〜1TB |
OS | CentOS 7.5~7.9、Stream8 Ubuntu 18.04/20.04 Debian 9.13/10.10 Arch Linux 20200731 FreeBSD 13.0/13.0ZFS |
最低利用期間 | 3ヶ月 |
お試し期間 | なし |
サポート内容 | 電話、チャット、メール |
キャンペーン | なし |
公式サイト | https://www.onamae.com/server/vps/ |
\初期費用無料!さらに特典いっぱい/
公式サイトで情報をチェックする
VPS (Virtual Private Server)とは
VPS (Virtual Private Server)とは、1台の物理サーバーを基礎として複数の仮想サーバーを構築するサービスです。
「仮想専用サーバー」とも呼ばれており、各ユーザーによって独立した仮想サーバーが提供されます。
サーバーの種類としてVPS以外に共用サーバーや専用サーバー、レンタルサーバー、クラウドサーバーなどが存在します。
例えば共有サーバーの場合、一つの箱に複数のユーザーがいるので負荷がかかりやすいです。
一方VPSのような仮想専用サーバーであれば、それぞれの箱にユーザーがいるので負荷を軽減できます。
そのためほかのユーザーからの影響を受けたくないなら、VPSの利用が最適です。
VPSの特徴
VPSの特徴は、ほかのユーザーからの影響を受けない点にあります。
共有サーバーは一つ箱にあるCPUやメモリを各ユーザーが使用するため、一部の負荷が多いと全体にも影響を与えます。
とくに休日には一部のユーザーにアクセスが集中しやすく、時間帯によっては動作が遅くなる可能性も高いです。
VPSは各ユーザーがサーバー1台を保有するのと同じ権限を与えられるため、制約のない環境が手に入ります。
カスタマイズ性にも優れており、自由な使い方ができる点も特徴です。
共有サーバーのようなストレスをなくし、カスタマイズ性に優れた環境を求めるならVPSを利用すると良いでしょう。
VPSはどんな人におすすめ?
VPSの利用は、以下のような人におすすめです。
・コストパフォーマンスに優れたサーバーを求める人
・カスタマイズ性が高いサーバーを利用したい人
・安定したリソース確保を求める人
・サーバー知識がある人
・オンラインゲームを楽しみたい人
上記項目に一つでも当てはまるなら、VPSの利用をおすすめします。
VPSは専用サーバーに比べて費用が安いため、コストパフォーマンスに優れています。
またカスタマイズ性も高いので、自分が使いやすい環境を構築可能です。
CPUやメモリのリソース確保もでき、安定した環境で利用できます。
ただし、サーバー知識が必要になるため、初心者のなかには運用が難しいかもしれません。
速度と安定性が求められるオンラインゲームも楽しめるので、自由度の高い環境を求める方にはVPSがおすすめです。
国内VPS選びの重要ポイント
自分に合ったVPSを選ぶときは、以下のようなポイントをチェックしておいてください。
・OS環境
・サーバーの性能
・料金
・安全性
・セキュリティ対策
・サポート体制
VPSのOSは、大きく分けて「Linux」と「Windows」の2種類があります。
OS環境によってはインストールできないソフトウェアがあるため、対応しているOSをチェックすることが大切です。
また、メモリやCPU、ディスク容量などはサーバーによって性能が異なるので、安定性を求めるなら高スペックなVPSがおすすめです。
VPSを継続的に利用するのであれば、料金も重要な選定ポイントとなります。
複数のVPSから月額・年間料金を比較し、予算内で契約できるサーバーを見つけるようにしましょう。
そして安全性の高い環境を求めるなら、セキュリティ対策の充実度もチェックが必要です。
24時間365日体制でサーバーを監視してもらえる環境であれば、常に安全な状態で利用できます。
最後に、サーバー上でトラブルや問題が発生することもあるため、サポート体制も重要な要素です。
電話やメール、チャットなどサポート体制の範囲を確認しておくようにしましょう。
VPSのメリット
VPSを利用することで、以下のようなメリットがあります。
それでは詳しく解説します。
自由なカスタマイズができる
VPSはそれぞれのユーザーに専用の権限を与えられるため、サーバーOSの設定を自由にカスタマイズできます。
OSやアプリケーションのインストールも自由にできるので、幅広い用途で使えます。
VPSのなかには豊富なOSやアプリケーションが用意されており、ワンクリックで簡単にインストール可能です。
レンタルサーバーのようにデータベースの数が制限されることもなく、自由な使い方できます。
そのためカスタマイズ性に優れている点は、VPSを利用する大きなメリットといえるでしょう。
専用サーバーよりも安い
VPSの月額料金は、専用サーバーに比べて安く設定されています。
専用サーバーは1台を1名のユーザーが利用するので料金が高くなりますが、VPSは1台のサーバーから仮想コンピューターを立ち上げるので安く済みます。
VPSによって料金は大きく変動しますが、安いものであれば月額1,000円〜2,000円程度で利用可能です。
サーバーは継続利用することが多いため、料金が安い点は利用者にとってメリットの1つとなるでしょう。
ほかのユーザーからの影響が少ない
VPSは各ユーザーにCPU・メモリが与えられるため、ほかのユーザーからの影響が少ないです。
共有サーバーの場合、1台のサーバーを複数人で利用しているので、一部のユーザーにアクセスが集中すると動作が遅くなる原因となります。
VPSは自分だけの領域を利用していることから、影響を最小限に軽減可能です。
現在ではインターネットを通じて情報漏洩の問題も多いため、ほかのユーザーからの影響が少ない点は利用者にとって安心材料となるでしょう。
柔軟なプラン変更ができる
VPSの多くは、利用するプランを柔軟に変更できます。
Webサイトやアプリケーションを運用しているとメモリやストレージ容量が足りなくなることもあるため、状況に応じてプラン変更すればスピーディに対応可能です。
有料オプションとしてストレージ容量の増加を展開しているVPSも多いので、必要になれば自由に追加できます。
なかには、サーバーを2層や3層ののサーバー構成に変更できるものもあります。
運用を継続しているとスペックが足りなくなることもあるため、柔軟なプラン変更ができる点は良いメリットです。
VPSのデメリット
VPSには、以下のようなデメリットもあります。
それでは詳しく解説します。
サーバー構築の専門知識が必要
VPSは自分でサーバー構築を進めなくてはいけないため、専門知識が必要になります。
レンタルサーバーはファイルのアップロードのみで実行できますが、VPSはコマンドラインから操作しなければいけません。
メンテナンスも自分でしなければいけないので、プログラミングスキルがないと基本操作ができなくなります。
そのため高度な専門知識が必要になる点は、VPSを利用するデメリットといえるでしょう。
ハードウェアの拡張性が低い
VPSはカスタマイズ性に優れていますが、ハードウェアの拡張性は低いです。
例えば現在利用しているプランでストレージ容量を増量するには、上位プランにアップグレードする必要があります。
カスタマイズによってストレージ容量を増やすことはできないため、専用サーバーに比べると拡張性はありません。
ハードウェアの拡張をおこないたいときは、柔軟なカスタマイズができるクラウドサーバーがおすすめです。
そのためハードウェアの拡張性が低い点は、VPSのデメリットといえます。
セキュリティ対策をしなければいけない
VPSはほかのユーザーからの影響は少ないですが、セキュリティ体制が万全というわけではありません。
セキュリティ関連の設定は自分でしなければいけないため、ノウハウを身につけておく必要があります。
VPSサービスは公式サイトにマニュアルが用意されているため、内容をチェックしながらセキュリティ対策を進めていきます。
例えば、VPSのセキュリティ対策ではポート番号の変更や公開鍵認証の設定などが必要です。
外部からの悪質な攻撃を防ぐためにも、セキュリティ対策はしっかりおこなうようにしましょう。
リソース制限が存在する
VPSは仮想サーバーを共有しているため、物理サーバーのリソースを全て利用できるわけではありません。
リソースはほかのユーザーを分け合うので、制限がかかってしまいます。
サーバーのリソースは運営側が管理しており、基準値を超えると制限がかかります。
リソース制限になるとWebサイトやアプリケーションの運用に悪影響が生じるので、十分注意が必要です。
そのためリソース制限が存在する点は、VPSのデメリットといえるでしょう。
VPSを導入する方法
こちらでは、VPSを導入する方法について解説します。
VPSの導入に難しい手順は存在しないため、初心者でも簡単にはじめられます。
基本的なVPSの導入手順を各ステップに分けて説明するので、ぜひチェックしてください。
手順 ①:VPS公式サイトを開く
はじめに、利用するVPSの公式サイトを開きます。
申し込みボタンが記載されているため、クリックを押して手続きへと進みます。
例えばXserverVPS公式サイトを開くと、画面右上に「お申し込み」というボタンがあるのでクリックしてください。
契約プランやオプションなどをを選択するページが開くので、最適なものを選んで決定しましょう。
手順②必要事項を入力する
次に申し込みフォームから氏名やメールアドレス、電話番号、クレジットカードなどの必要事項を入力します。
こちらの手順はステップできないため、偽りなく正しい情報を入力してください。
手順③料金を支払う
続いて、契約するプランの料金を支払います。
基本的にはクレジットカード払いを選択しますが、VPSによっては銀行振込にも対応しています。
支払い完了後、ページ移動から確定画面へと移動するので待機してください。
確認ページが表示されたら、本格的な設定をはじめていきます。
手順④初期設定をする
最後に、VPSの初期設定を進めていきます。
OSやアプリケーションのインストール、ドメインの登録、SSL設定など必要な設定をおこなっていきます。
VPSの使用用途によって設定内容は異なるため、公式サイトのマニュアルを参考にしながら実行しましょう。
VPSとレンタルサーバーの違いを比較
VPSは物理サーバーを仮想サーバーとして各ユーザーに分ける仕組みですが、レンタルサーバーは物理サーバーをユーザーと共有する仕組みです。
また、レンタルサーバーには共有サーバーと専用サーバーがあり、専用であれば1台のサーバーを独占できます。
共有サーバーはユーザーとメモリやストレージ容量を共有するため、時間帯や曜日によっては動作が遅くなることもあります。
専用サーバーは独占できますが、共有サーバーに比べて料金は高いです。
VPSはほかのユーザーからの影響が少なく、料金も安いのでレンタルサーバーの良い部分を合わせたサーバーとなっています。
それぞれの違いを下記の比較表にしてまとめたので、ぜひ参考にご覧ください。
VPS | 共有サーバー | 専用サーバー | |
---|---|---|---|
コスト | 中 | 低 | 高 |
スペック | 高 | 低 | 高 |
自由度 | 高 | 低 | 高 |
運用の難しさ | 中 | 低 | 高 |
VPSとAWSの違いを比較
AWSは、Amazonが提供しているクラウドサービスです。
VPSと同じく仮想サーバーを構築する仕組みとなっており、自由なカスタマイズができます。
AMSはVPSよりもカスタマイズ性に優れていますが、設定の難易度が高いです。
データベースや機械学習といった豊富な機能もあるため、個人利用よりもビジネスシーンで役立ちます。
また、料金面もVPSより高いので、継続的な利用には十分な予算が必要です。
VPSとAWSの違いを下記の比較表にしてまとめたので、ぜひ参考にご覧ください。
VPS | AWS | |
---|---|---|
種類 | 仮想サーバー | 仮想サーバー |
リソース | 専有 | 専有 |
ソフトウェア | 導入可能 | 導入可能 |
root権限 | あり | あり |
カスタマイズ性 | 高い | 高い |
料金 | 安い | 高い |
VPSに関するよくある質問
共用サーバーとの違いは?
共有サーバーはほかのユーザーとメモリやストレージ容量を分けますが、VPSは専用の部屋が作られるので独占した環境で利用できます。
海外のVPSは安全?
海外のVPSには豊富な機能が搭載されていますが、国内のものに比べて料金は高めです。
また、全て英語表記なVPSも多いため、セキュリティ設定は難しいです。
安全性を重視するなら、国内VPSの利用をおすすめします。
無料で利用できるVPSはある?
国内のVPSはお試し期間が用意されているものはありますが、無料で利用できるものは存在しません。
少しでも料金をおさえたいなら、コストパフォーマンスに優れたVPSを選択するようにしましょう。
VPSまとめ
今回は、代表的なVPSおすすめ7選を徹底比較し、利用するメリット・デメリットまで詳しく解説しました。
VPSは1台のサーバーから仮想サーバーを構築し、それぞれのユーザーに専用の部屋を作成できます。
自由なカスタマイズができ、専用サーバーよりも料金が安い点は大きなメリットです。
ただし、サーバー構築には専門知識が必要になるため、IT初心者には導入が難しくなります。
これから本格的なサーバー運用を検討しているなら、VPSを利用しながらノウハウを身につけていくことをおすすめします。
ぜひ当記事で紹介したVPSを参考にして、サーバー運用をはじめてみましょう。